バーキンを抱きしめて眠れ
子どもの頃
長い間欲しかったものを買ってもらえたときのこと。
包装された商品を大事に抱えて
家に戻る。
誰にも邪魔されない静かな部屋に駆け込んで
包みを丁寧に開ける。
箱を開けて、出てきた宝物。
とうとう、手に入れた、、、。
すごく嬉しい。
ずっと手元に置いて見ていたい。
箱に入れては、とりだしてみる。
何度も何度もやっているうちに、もう寝る時間。
とうとう、枕もとに置いて眠った。
大人になって、そういう感覚をわすれていたのだけれど、
久々に思い出したのは、
バーキンを手に入れたときだった。
数年、お金を少しずつためて、お店に通って、
色や大きさを、何度も何度も、吟味した。
そんなふうにして購入したから、
もうずっと前から持っていたような気すらしたけど、
やっぱり、家で鏡で合わせたときは、
MYバーキンになったんだと、本当に嬉しかった。
あまりに好きすぎて、抱きしめて寝たいくらいだった。
で、枕元に置いて、そのたたずまいに感動し続け。
いつの間にか、眠りに落ちていた。
寝て起きたら、寝違えてましたが。
幸せでした。
ショッピングで、誰しもが最高に嬉しい瞬間。
それは、UNBOXING(開封)。